HSAへ毎年いくら拠出できるか?
HDHP(高額自己負担健康保険)に加入している方は、健康貯蓄口座(HSA)を開設できます。HSAは、従来の高額な医療保険の代替手段として、税引き前の資金で将来の医療費を貯蓄できる制度です。貯めた資金は自己負担額やコペイ、その他の適格医療費に使えます。当初はIRSが設定した上限は保険の自己負担額と同等かそれ以下でしたが、現在は上限が撤廃され、拠出可能額は大幅に増えています。
HSAのガイドライン
- IRSの規定により、HSAを開設できるのは他人の扶養家族でなく、かつメディケアに加入していない人です。年齢は65歳未満である必要があります。必ずHDHPに加入していることが条件です。HDHPは「カタストロフィック保険」とも呼ばれ、自己負担額が高く設定されています。個人向けの最低年額自己負担額は1,200ドル、家族向けは2,400ドルです。
拠出限度額
- 個人(単身)での年間拠出上限は3,500ドル、家族での上限は6,150ドルです。拠出は翌年の4月15日までに行うことができ、55歳以上の方は追加で1,000ドルのキャッチアップ拠出が認められます。拠出額は税務申告時に総所得から控除されますが、上限を超えると6%の罰金と超過分に通常の所得税が課されます。
対象経費
- HSAの資金は自己負担額、コペイ、専門医の診療費、処方薬、歯科・視覚関連費用などに使用できます。口座所有者本人だけでなく配偶者や扶養家族も対象です。口座開設時にチェックブックまたはデビットカードが提供され、購入時に使用します。監査に備えて領収書は必ず保管してください。適格外の品目に使用した場合は10%の課税がかかり、金額は所得として課税されます。65歳以上の方は非医療目的の使用に対する課税は免除されますが、使用額は所得として報告する必要があります。
医療保険改革の変更点
- 医療保険改革法により、HSAの一部特典が変更されました。2011年以降、医師の処方がない限り、店頭販売薬は対象外となります。また、非医療目的での使用に対する罰金は2011年1月から20%に引き上げられました。拠出上限は毎年インフレ率に応じて設定されますが、2010年のインフレが低かったため、2011年の上限は前年と同額です。
