健康保険の控除額(デダクティブル)についての解説
近年、多くの健康保険で控除額(デダクティブル)が設定されており、今後も控除額が高くなる傾向が続くと予想されます。控除額は保険会社と加入者の費用負担を分担させ、全体のコストを抑える仕組みです。本稿では、控除額付き保険の基本、メリット・デメリット、コペイとの違い、そして適切な選び方について解説します。
基本的な概要
控除額が設定された健康保険は、保険会社が支払いを開始する前に、加入者が一定金額までの治療費を全額負担する必要があります。従来はネットワーク外のサービスにのみ適用されていましたが、現在ではネットワーク内の診療にも適用されるケースが増えています。
設定の根拠
控除額の目的はビジネス的に明快です。加入者が治療費の一部を自ら負担することで、不必要な医療行為が抑制され、個々の医療費が低減します。その結果、保険料が抑えられ、保険会社の支払額も減少します。
コペイと異なる点
控除額とコペイは別物ですが、いくつかの共通点があります。ほとんどの健康保険は診察時に医師へ支払うコペイを設定しています。コペイは比較的少額で、診療時に直接支払います。一方、控除額は病院や診療施設での治療費全額、または大きな金額を支払う必要があり、診療ごとに全額負担になることもあります。コペイに支払った金額は控除額の達成額にはカウントされません。
デメリット
控除額が設定された保険に加入する際は、デメリットとリスクを十分に理解する必要があります。月々の保険料は低く抑えられる一方で、実際の治療費は自己負担額が大きくなります。加入前に、控除額全額を支払えるだけの現金やクレジットの余裕があるか確認しましょう。緊急時に多額の支払いが必要になる可能性があります。
控除額の選び方
控除額が大きいほど、月々の保険料は低く設定されます。保険料と自己負担額のバランスを自分の生活予算に合わせて検討することが重要です。緊急時に大きな金額をすぐに用意できない場合は、高額な控除額を設定したプランは避けた方が安全です。
