健康費用払い戻し口座(HRA)のデメリット

健康費用払い戻し口座(Health Reimbursement Account、略称HRA)は、雇用主が従業員のために設ける医療費用の給付制度です。雇用主が資金を拠出し、従業員は医療費の請求を行って払い戻しを受けますが、以下のような問題点があります。

雇用主が計画を完全に支配

HRAは雇用主のみが資金提供でき、プランの内容や対象となる費用を自由に決められます。そのため、従業員は給付対象が突然変更されたり、カバーされない項目が増えるリスクがあり、安定した医療費の確保が難しくなります。

法的な資金支払い義務が不在

米国労働省(DOL)は、HRAに対して雇用主が実際に払い戻しを行う法的義務を明確に定めていません。従業員が費用の請求を提出しても、雇用主が支払わなくても罰則はなく、口座に残っている資金が使用できない事態が起こり得ます。

法的抜け穴を利用した不正行為

一部の企業は、法的義務が曖昧なことを利用して、給付条件を直前に変更したり、従業員をパートタイムに降格させて口座を失効させるケースが報告されています。誠実な企業では問題は少ないものの、こうした抜け穴を突かれるリスクは無視できません。

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