米海軍の健康保険制度(TRICARE)について
民間の医療保険が高額になる中、米海軍のリクルーターが強調する最大の魅力は軍の健康保険制度「TRICARE」です。TRICAREはHMO方式の医療給付プログラムで、米海軍の現役・退役軍人とその扶養家族に対し、非常に手厚い保障を提供します。
制度概要
TRICAREは米軍全体の健康給付プランで、海軍だけでなく陸軍、海兵隊、空軍、沿岸警備隊でも同様の給付内容が適用されます。
対象者
- 現役兵士、召集された予備役兵士
- 現役兵士の配偶者と未婚の子ども
- 海軍退役軍人とその配偶者・未婚の子ども
- 30日以上の召集を受けた予備役兵士とその配偶者・未婚の子ども、または任務中に死亡した予備役兵士の家族
- 任務中に死亡した海軍兵士の配偶者・未婚の子ども
- 名誉勲章受章者とその家族
- 海軍兵士が保護者としている子ども
3つの給付レベル
TRICAREには「Standard」「Extra」「Prime」の3つの給付レベルがあります。
- Standard:退役軍人や扶養家族向けの費用支払型(fee‑for‑service)プランです。民間の医療機関を受診した場合、自己負担は費用の20%です。
- Extra:Standardと同様の仕組みですが、自己負担は15%に抑えられます。取得はやや制限があります。
- Prime:現役兵士が主に利用するプランで、民間医療機関でも自己負担はなく、控除額(deductible)もありません。
歯科(TRICARE Dental)
TRICARE Dentalは任意加入のプログラムで、現役・退役の海軍兵士とその家族に歯科サービスを提供します。診断・緊急・予防的な処置は100%カバーされますが、シーラントは80%カバーで20%を利用者が負担します。詰め物、根管治療、クラウン、抜歯、矯正・歯周治療は利用者負担があります。年間の一般歯科上限は1,200ドル、矯正治療の生涯上限は1,500ドルです。
調剤薬局(Pharmacy)
TRICAREの薬剤給付は非常に手厚く、軍の薬局で処方された必須薬は無料です。民間薬局で購入する場合は、ジェネリック薬が3ドル、ブランド名薬(フォーミュラ)が9ドル、フォーミュラ外薬が22ドルの定額でカバーされます。
