公衆衛生情報学の概要と定義
情報学とは
情報学は、タイムリーかつ正確な情報を提供することを目的としています。多様な情報源が存在する中で、情報の報告・取得の恩恵を最大化するには体系的なアプローチが不可欠です。公衆衛生情報学の主な使命は、研究・医療・教育における情報技術の協調を体系的に支えることです。
公衆衛生情報学の定義
『Journal of Public Health Management and Practice』は、公衆衛生情報学を「コンピュータサイエンス、技術、情報を公衆衛生の実践・研究・学習に体系的に応用すること」と定義しています。情報の伝達やコミュニケーションを円滑にするシステムの構築・維持が中心課題です。
学際的アプローチ
公衆衛生情報学は、コンピュータサイエンスと情報科学を基盤としつつ、ネットワーク、データベース設計、図書館学、哲学など多様な分野の知見を取り入れます。これにより、データ管理だけでなく、情報の検索・整理・活用全般にわたる高度な支援が可能となります。
基本原則
公衆衛生情報学は医療情報学と共通点はあるものの、次の4つの原則で独自性を持ちます。
- 個人ではなく集団の健康増進を目指す。
- 環境要因による傷病の予防に重点を置く。
- 社会的・環境的文脈に限定せず、予防可能な原因全般に対処する。
- 政府機関の政策や規制を情報システムに組み込む。
機能的側面
公衆衛生情報学は、データへのアクセスを容易にし、情報管理の効率化を図ります。既存業務の自動化に加えて、新たな手法でシステム再設計を支援します。また、疾病の発生地域や傾向をリアルタイムで監視できる情報処理基盤は、集団の予防医療に不可欠です。
