メドトロニックのバッテリー問題とその影響
ペースメーカーと除細動器
ペースメーカーは心拍数が速すぎたり遅すぎたりする状態を正常に戻す装置です。外部式の一時的なものと、鎖骨近くに埋め込む永久型があります。リードと呼ばれる電極がジェネレーターから心筋へ信号を送ります。
埋め込み型除細動器(ICD)は不整脈を検知し、必要に応じて電気ショックでリズムを修正します。ICD の一部はペースメーカ機能も兼ね備えています。
メドトロニック製品の概要
メドトロニックは心臓関連機器だけでなく、薬剤ポンプ、神経刺激装置、冠動脈インプラントなど多岐にわたる医療機器を提供しています。創業者は電気工学の専門家で、心臓手術向けのインプラント技術開発に注力してきました。
2004年の警告
法律事務所 Ennis & Ennis の報告によると、メドトロニックは 2004 年に医師向けに警告文を送付し、2003 年 12 月以前に製造されたバッテリー駆動型除細動器と CRT‑D ペースメーカーに早期バッテリー切れの欠陥があることを通知しました。対象機種は Maximo VR 7232、DR 7278、Marquis VR 7230、DR 7274 で、バッテリーが突然失電すると致命的なリスクがあると指摘されています。
2009年の警告
Heart.org の記事は、2009 年 9 月にメドトロニックが Concerto と Virtuoso 系列除細動器でバッテリー消耗問題が発生したことを公表したと伝えています。約 6,300 台が対象で、デバイスはバッテリー残量が低下すると約 3 ヶ月前に警告を出すため、直ちに危険になることはないと説明しています。
その後の影響
警告後もメドトロニックは欠陥製品の販売を続けたとして患者から批判を受け、FDA が当初の設計を承認したことへの不満も噴出しました。Online Lawyer Source の報道によれば、メドトロニックは 2007 年に 2005 年以前に製造された欠陥製品に関する 2,682 件の訴訟を和解し、総額 9,560 万ドル(約 1,050 億円)を支払いました。
