医療廃棄物の処理方法と環境への影響

はじめに

メイン州環境保護局は、未処理の医療廃棄物を環境中に排出することを禁止しています。医療廃棄物は、ヒトの病原体が危険な濃度で含まれる可能性のあるすべての材料を指し、スポンジ、手術用手袋、マスク、ドレッシング材、注射器、針、ランセット、毛細管、メス刃、透析装置の廃棄物などが含まれます。

主な処理方法としては、焼却、蒸気滅菌(オートクレーブ)、化学的除染の3つが挙げられます。

焼却

焼却は、医療廃棄物に含まれる有害微生物や有毒物質を高温で完全に破壊します。カリフォルニア大学の環境保健安全部門によれば、人体の解剖学的残存物の処理にも用いられています。一方で、焼却によりジオキシンや水銀などの持続性汚染物質が大気中に放出され、環境への影響が懸念されています。バージニア・コモンウェルス大学の環境研究センターは、医療廃棄物焼却施設がジオキシン汚染の主要な原因となっていると指摘しています。

蒸気滅菌(オートクレーブ)

蒸気滅菌は、医療廃棄物を最低摂氏121度(華氏249.8度)以上の加圧蒸気に20分以上曝露させる方法です。オートクレーブと呼ばれる装置で行われ、ほとんどの細菌やウイルスは死滅します。ただし、クロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす異常プリオンは高温・高圧でも完全に除去できないことが報告されています。

化学的除染

カリフォルニア大学の環境保健安全部門によれば、塩素系、第四級アンモニウム化合物、フェノール系の薬剤が液体や半液体の医療廃棄物の処理に使用できます。しかし、過剰使用は環境負荷を増大させます。特に第四級アンモニウム化合物は魚類をはじめとする水生生物に対して高い毒性を示し、生態系への影響が懸念されています。

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