医師報酬の公正市場価値を知る情報源

医療サービスの公正市場価値(Fair Market Value)は、主に消費者がその価値をどのように評価するかに依存するため、主観的です。米国メディケア支払諮問委員会(MPAC)やHMO、保険会社は、医師の払い戻し額を決定する際の公正市場価値の信頼できる情報源となっており、毎年さまざまな手法で医療手技の相対価値を評価・算出しています。

米国保健福祉省(HHS)

米国保健福祉省は、医療費情報を一般に公開しています。メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は、以下の2つのリストを提供しています。

  • 「非診療所環境(病院や外来診療所)で行われる72種類の一般的手技に対する医師支払額」
  • 「診療所で行われる19種類の一般的手技に対する医師支払額」

これらは最新データに基づき、医師が実施する一般的手技の公正市場価値を判断する標準として利用できます。また、CMSは外科医の手技料金リストも提供しています。

メディケア

メディケアは、医師報酬の公正市場価値を決定するために「資源基準相対価値尺度(RBRVS)」という高度に技術的かつ全国的に統一された手法を用いています。RBRVS は以下の3要素で算出されます。

  • サービス価値:手技に要する時間・技能、診療所の賃料やスタッフ給与、手技に必要な医療過誤保険料などを考慮
  • 地域診療費指数(GPCI):米国90地域の医療費の地域差を調整
  • ドル換算係数:相対価値を具体的な金額に変換

メディケイド

メディケイドも医師報酬の公正市場価値の信頼できる情報源で、メディケアのRBRVS と類似した手法を採用しています。予防医療やその他の保険対象を含み、地域や患者の年齢に重きを置いた別の換算係数を使用します。経済情勢やRBRVS の変化に対応するため、メディケイドは毎年1月に相対価値単位、換算係数、GPCI、全体方針を見直し、最新の公正市場価値を公表します。

HMO と PPO

健康保険組合(HMO)や優先提供者組織(PPO)も、医師報酬の公正市場価値を調査する上で信頼できる情報源です。多くの民間保険会社はメディケアやメディケイドと同様にRBRVS を独自に導入しており、計算方法や係数は組織ごとに異なりますが、概ね同等のサービス価値が示されています。ただし、これらの情報は一般に公開されておらず、入手は容易ではありません。

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