メディケア・パートDとは何か? 補償内容と仕組みを解説
概要
メディケアのパートDは、受給者が処方薬を購入する際の費用を補助する制度です。民間保険会社が提供し、加入は任意です。既に退職者保険など「信用できる」薬剤カバーがある場合は加入不要です。薬剤カバーを希望しながら加入しないと、保険料に遅延加入ペナルティが課されます。
歴史
パートDは2003年のメディケア近代化法に基づき、ジョージ・W・ブッシュ大統領の署名で創設されました。2003年以前はメディケア受給者に処方薬カバーはありませんでした。導入後、制度の複雑さや理解不足が指摘され、利用者が何に加入しているか把握しにくいという批判が出ています。
対象外の薬剤
入院時に提供される薬はパートA(入院保険)の対象で、パートDの対象外です。また、以下の薬はメディケア法で除外されています。
- 食欲不振、体重減少・増加、肥満治療薬
- 不妊治療薬
- 勃起不全治療薬
- ビタミン・市販薬
- バルビツール酸系・ベンゾジアゼピン系の抗不安薬
- FDA承認ラベル外で使用され、3つの承認コンパンドに掲載されていない薬剤
除外薬がカバーされていないと感じた場合は、プランに対して異議申し立てが可能です。
費用
費用は選択した民間プランにより異なります。多くのプランは月額保険料と自己負担上限(デダクティブル)を設定し、薬代の一部をコペイで支払います。具体的な金額は各プランに直接問い合わせるか、Medicare.gov のプランファインダーで確認してください。
年間薬剤費が一定額を超えると「ギャップ(ドーナツホール)」が発生し、保険の支払いが停止します。2020年までにこのギャップは段階的に廃止される予定です。
公的支援プログラム
パートDの費用負担が大きい場合は、州の薬剤援助プログラムや連邦の「エクストラヘルプ」制度を利用できることがあります。これらは保険料、デダクティブル、ギャップ期間の自己負担額を補助し、場合によっては除外薬もカバーします。詳細は州の健康保険支援プログラムにお問い合わせください。
