メディケアの保障内容と概要
歴史
1940年代後半、ハリー・トルーマン大統領は高齢者に費用効果の高い医療保険を提供すべきだと提案しました。議会は約20年にわたり議論を重ね、リンドン・ジョンソン大統領の「偉大な社会」政策の一環として法制化されました。その後、メディケアの費用は増大し、課税対象となる給与上限も引き上げられました。メディケアは米国最大の健康保険制度で、約5,000万人が加入しています。当初は社会保障局が運営していましたが、1977年に米国保健福祉省の医療費資金管理局(現CMS)へ移管されました。
主な仕組み
- パートA(入院保険):入院、術後リハビリテーション、在宅医療、末期患者のホスピス利用をカバーします。保険料は、就業中にメディケア基金へ納付した分があるため原則無料です。
- パートB(医療保険):医師診察、検査、医療機器・用品、一部在宅医療、理学療法などを対象とし、月額約100ドル未満の保険料が必要です。
- パートD(処方薬保険):パートA・Bでは処方薬がカバーされないため、別途加入することで薬代の一部を負担します。
加入時期と条件
基本的には65歳になった時点でメディケアの対象となります。社会保障給付を受けている場合、保険料は毎月の給付額から自動的に差し引かれます(現在は100ドル未満)。特定の障害や特定の医療条件がある場合は、65歳以前に加入できることもあります。詳細は 800‑772‑1213 へお問い合わせください。
保障範囲と限界
メディケアは医療費の約80%をカバーしますが、処方薬は除外されています。処方薬費用を補うにはパートDに加入し、別途保険料を支払う必要があります。
注意点
メディケアの給付は米国内で提供される医療サービスに限定されます。海外旅行や長期滞在時には、メディケアは適用されませんので、出国前に民間の旅行保険や海外医療保険に加入することが強く推奨されます。特に高齢者は海外での病気リスクが高いため、十分な備えが必要です。
