歴史
PsychEducation.orgによると、リチウムは1817年に医師たちによって初めて発見されました。リチウムを用いた最初の臨床治療は、オーストラリアのジョン・ケイド医師が1948年に実施したものです。
事実
WebMD.comの報告によれば、リチウムは双極性障害の治療薬として最も研究・使用されている薬剤の一つです。症状を著しく軽減する効果があるものの、なぜ有効になるのかは完全には解明されていません。
機能
リチウムは中枢神経系(脳と脊髄)に作用し、気分安定剤として機能します。具体的には自殺リスクの低減、極端な行動のコントロール、そして将来の躁状態エピソードの発生頻度を減少させます。
最新の理論
カーディフ大学の研究者らは、リチウムが脳細胞シグナル伝達に重要な分子「PIP3」に影響を与えると提案しています。リチウムはイノシトールの生成を抑制し、イノシトールはPIP3の前駆体です。また、IMPase(イノシトール単リン酸ホスファターゼ)の活性が上がるとPIP3のレベルが上昇し、リチウム投与によりこの過程が抑制されると考えられています。これがリチウムの治療効果の一因とみられています。
注意点
過剰に摂取した場合、リチウムは重篤な中毒症状を引き起こします。双極性障害の治療でリチウムを使用している患者は、血中リチウム濃度を最低でも2週間に1回は測定し、適切な範囲に保つ必要があります。
