大うつ病と双極性障害の脳化学の違いと診断ポイント
大うつ病(メジャーうつ病)と双極性障害は症状が似通っているため、うつ状態のときに誤診されることがあります。両者は脳内の化学物質に違いがあるため、うつエピソードだけでなく、過去の躁(マニック)エピソードも含めた症状の全体像を医師に伝えることが重要です。
大うつ病(メジャーうつ病)の定義
2週間以上続く持続的な悲しみや興味・喜びの喪失が特徴です。米国国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、1500万人以上の米国人がこの疾患に罹患しています。
大うつ病が影響する脳部位
- MRIやPET検査で、前頭葉と海馬の容積が小さいことが報告されています。
- 血中のストレスホルモンであるコルチゾールが増加しています。
大うつ病の治療法
- 抗うつ薬や認知行動療法などの薬物療法と心理療法が主な選択肢です。
- 重度の場合は、電気けいれん療法(ECT)が有効とされています。
双極性障害の定義
感情が急激に変動する気分障害で、重度のうつエピソードと極端な躁エピソードが交互に現れます。
双極性障害が影響する脳部位
- 研究により、双極性障害患者は脳内でモノアミン系(ドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン)が約30%多く産生されていることが示されています。
双極性障害の治療法
- 気分安定薬や抗精神病薬といった薬物療法、併せて認知行動療法が効果的です。
- 薬が効かない重症例には、電気けいれん療法(ECT)が有用です。
