リチウム炭酸塩の副作用と注意点

リチウム炭酸塩は双極性障害の治療に最も広く用いられる薬で、患者の70~80%に有効とされています。特に躁状態の予防に高い効果がありますが、使用にあたってはさまざまな副作用や注意点があります。

一般的な副作用

  • 食欲不振、軽度の吐き気、軽い下痢、めまい、眠気、手の震えなど。吐き気は食事と一緒に服用することで軽減できます。
  • 乾癬が悪化することがあります。
  • 白血球数が増加することがあり、好中球減少症(白血球が極端に少ない状態)に対して医師が処方することもあります。
  • 体重増加、甲状腺機能低下症、皮膚発疹などが報告されています。

脱水症状

  • 頻尿と過度の渇きを伴うことが多く、運動や発汗が多いときは特に水分補給を心がける必要があります。
  • カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、炭酸飲料など)は利尿作用があるため、過剰摂取は避けましょう。
  • 利尿薬との併用は禁忌です。

中毒性(リチウム中毒)

  • 定期的な血中リチウム濃度の測定が必須です。濃度が上昇した場合は用量を減らす必要があります。
  • 高用量になると、重度の下痢、嘔吐、異常な眠気、ふらつき、歩行困難、筋力低下などが現れます。
  • 高齢者は薬に対する感受性が高く、副作用が重くなる傾向があります。

妊娠・胎児・子どもへの影響

  • リチウムは胎児に有害なため、妊娠中や妊娠の可能性がある女性は服用すべきではありません。
  • 授乳中の使用も禁じられます。母乳中にリチウムが移行します。
  • 子どもが服用すると骨が弱くなるリスクがあります。

薬物相互作用

  • 血圧降下薬、アンフェタミン系薬、抗うつ薬・抗精神病薬、インスリン、メトロニダゾール、NSAID(例:イブプロフェン)、テトラサイクリン系抗生物質などと相互作用することがあります。
  • アルコールはリチウムの作用を増強する可能性があります。

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