双極性障害(躁うつ病)の原因
双極性障害(旧称:躁うつ病)は、極端な高揚状態と深い落ち込みが交互に現れる気分障害です。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、脳内の化学的・構造的変化、生活環境やホルモンの変動など、さまざまな要因が関与すると考えられています。
遺伝的要因
家族内に双極性障害やうつ病の既往がある場合、発症リスクが高まります。現在、特定の「双極性遺伝子」は見つかっていませんが、少数の家系では遺伝が関与している可能性が示唆されています。
脳内の生化学的変化
脳内の神経伝達物質(例:セロトニン)は感情や行動に影響を与えます。これらの物質のバランスが乱れると、気分の変動が起こり、双極性障害の症状が現れることがあります。
脳の構造的変化
画像診断により、双極性障害患者の脳が一般の人と異なる構造的特徴を示すことが報告されています。ただし、これらの変化が原因か結果かは未解明です。
生活環境・ストレス
結婚、出産、新しい仕事などの大きな出来事や、離婚、失業、家族の死といったストレス要因は、症状の発現や悪化を誘発することがあります。
ホルモン変動
エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンなどのホルモンは感情や気分に影響を与えます。これらのホルモンが変動することで、双極性障害の症状が出やすくなると考えられています。
