双極性障害はなぜ病気と呼ばれるのか
双極性障害は、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで発症する精神疾患です。感情やエネルギーが極端に変動し、日常生活に支障をきたすため、医学的に「病気」と位置付けられています。
躁状態(マニア)
躁状態では、過度の高揚感や衝動的な行動が見られます。過剰な買い物、ギャンブル、性的衝動の増大などが典型的です。また、睡眠や食事の必要量が減少することが多く、本人は病的な状態にあることに気づきにくいことがあります。
うつ状態
うつ状態は、一般的なうつ病と同様に深い沈み込みや無関心が特徴です。活動への興味が失われ、睡眠や食欲が過剰になることも、逆に減少することもあります。体内リズムが乱れ、日常生活が著しく妨げられます。
治療薬
他の精神疾患と同様に、双極性障害の治療には薬物療法が中心となります。精神科医は抗精神病薬や気分安定薬を処方し、症状のコントロールを目指します。適切な薬物管理と心理社会的支援が組み合わさることで、症状の緩和が期待できます。
罹患率
双極性障害は全人口の約1〜2%が罹患するとされています。双極性スペクトラム障害(軽度の症状を含む)を考慮に入れると、世界人口の約3.7%が何らかの形で影響を受けていると推定されています。
疫学
双極性障害は、躁(マニア)と鬱(うつ)を交互に経験する「双極性Ⅰ型」と、軽度の躁状態である「軽躁(ハイポマニア)」と鬱を経験する「双極性Ⅱ型」に分類されます。Ⅰ型は男女同数で見られ、Ⅱ型は女性にやや多く見られます。
