発達遅延患者におけるカタトニア評価法
カタトニアは、言語・運動・姿勢の極端な変化に加え、過活動や低活動を伴う精神・運動障害の症候群です。発達遅延を抱える一部の患者でカタトニアが合併し、思春期の約7人に1人、若年自閉症成人でも同様に見られます。自閉症スペクトラム障害(ASD)を有する患者では、適切なケアと迅速な治療のためにカタトニアの有無と症状を正確に評価することが不可欠です。
評価手順
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DISCO(Diagnostic Interview for Social and Communication Disorders)を用いて、両親または適切な情報提供者から患者の病歴や異常行動の出現時期を系統的に聴取します。
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カタトニア発症前の認知能力を、本人の過去の記録や保護者・介護者へのインタビューで把握します。カタトニア中は検査が困難なため、事前情報が最も信頼できる指標です。
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取得した認知情報をもとに、以下の3段階に分類します:
・重度学習障害(IQ 0〜49)
・軽度学習障害(IQ 50〜69)
・境界・平均・高度能力(IQ 70以上) -
表出言語の評価は、可能であれば標準化された検査を、実施が難しい場合は既往歴と観察で代替します。カタトニア前の言語能力を把握し、
・言語障害または逸脱があるグループ
・文法的に正常で語彙が十分なグループに分けます。 -
運動や日常生活動作の顕著な低下、反応遅延、行動開始・完了の障害、他者からの指示への依存増大、無動機・受動性の増加など、カタトニアの典型的サインを評価します。得られた所見は、過去の医療・精神科記録と比較し、総合的な診断を行います。
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ASD診断基準にカタトニアを加味した正式診断を実施し、刻板行動、無言、否定的姿勢、エコ現象などの基礎症状を確認します。
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パーキンソニズム様の興奮、凍結、激昂、儀式的・反復的行動の頻度増加といった併存行動の有無を評価します。
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機能・役割・アイデンティティの低下や、以前は正常だった行動の消失、または新たな行動の出現に注意します。
