短期記憶(作業記憶)の主要構成要素
持続時間
短期記憶(作業記憶)は、最長でも約1秒程度しか保持できません。情報は感覚レジスタと呼ばれる瞬間的な捕捉で取り込まれ、すぐに消失します。例えば、群衆の中で聞いた名前や、近くで叫ばれた電話番号、通勤中に目にした大型広告などが該当します。
記憶容量
短期記憶は同時に保持できる情報が約7項目程度とされています。数秒で消失するため、重要な情報はすぐに長期記憶へ転送する工夫が必要です。
基本的な働き
短期記憶には大きく分けて3つのサブシステムがあります。
- イコニック記憶:視覚情報を一時的に保持します。
- 音響記憶:聴覚情報を保持し、イコニック記憶よりやや長く持続します。
- 作業記憶:捕捉した情報を即座に操作・利用する機能です。作業記憶が長期記憶に転送されるわけではなく、使用しなければすぐに失われます。
コンピュータのRAMとの比較
短期記憶はコンピュータのランダムアクセスメモリ(RAM)に例えられます。RAMは一時的なデータ処理領域として機能し、必要に応じてグラフィックメモリやCPUへ情報を渡します。一方、短期記憶は視覚・聴覚情報を一瞬だけ保持し、すぐに捨ててしまう点で似ていますが、情報の転送先がない点が異なります。
