メンタルヘルスの目標設定の手順

効果的な目標設定は、メンタルヘルス療法において欠かせない要素です。目標は治療の進捗を可視化し、保険会社などの第三者支払者がサービス継続のために必要とする証拠にもなります。また、目標に対する進捗が見られない場合は、現在のアプローチが不適切であることを示し、セラピストと共に方針転換を検討する機会となります。

目標設定の手順

  1. ステップ 1: セラピストと問題行動について話し合い、対象とする行動を決めて書き留めます。行動は具体的で、全体の治療目標に直結し、測定可能である必要があります。例:うつ病治療中の人は「否定的な思考」を、パニック障害の人は「手のひらの握り」を目標にする。
  2. ステップ 2: 行動が起こる状況(条件)を書き出します。条件は「いつ」「どこで」「どのように」起こるかです。例:公共の場で不安な思考が頻発する場合は「公共の場で」、様々な場面で否定的思考が続く場合は「すべての状況で」と記述します。
  3. ステップ 3: 行動を測定する基準(criteria)を決めます。一般的には時間の割合や頻度で評価します。現在の頻度を把握し、少しずつ増減させることがポイントです。例:不安思考が50%の時間に現れる場合、目標は「75%の時間に減少」と設定し、100%は現実的でないため避けます。
  4. ステップ 4: 以上の3要素を組み合わせて、1文の目標文にします。例:「サリーは、週5日のうち4日間、学校での怒りの爆発を減らす。」目標は具体的・測定可能・期間内に達成可能であることが重要です。例として、3か月ごとに進捗を評価する場合は、3か月以内に達成できる設定にします。

これらの手順を踏むことで、治療の効果を客観的に評価し、必要に応じてアプローチを調整しやすくなります。

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