悲しみの9つの段階
悲劇に直面したとき、人は感情の段階を経て状況を受け入れます。1969年、エリザベス・クーラー=ロス博士が提唱した5段階の悲嘆モデルは、後に9段階へと拡張されました。以下に各段階とその特徴を紹介します。
ショック
悲劇を知った瞬間、現実感がなくなり、麻酔がかかったような感覚に陥ります。自分が何が起きているのか、まだ受け止められない状態です。
否認
ショックが和らぐと、事実を受け入れたくない気持ちが現れます。起こったことを否定し、何事も変わっていないかのように振る舞うことがあります。
怒り
現実が徐々に浸透すると、怒りが湧き上がります。自分や他者、あるいは不公平な状況に対して怒りを向け、感情が高ぶります。
身体的苦痛
感情が体に影響し、倦怠感や呼吸困難、胃潰瘍、食欲不振や過食などの身体的症状が現れます。ストレスが身体に大きく表れます。
罪悪感
自分が何らかの形で責任を負っていると感じ、重い罪悪感に苛まれます。自分を責める気持ちが強くなります。
取引・交渉
悲劇を取り消すために、何かを交換しようと試みます。宗教的な人は高次の存在と取引し、善行を約束して愛する人の復活を願うことがあります。
抑うつ
喪失感に深く沈み込み、孤立や内省が増えます。深い悲しみが続き、抜け出す方法を探すのに時間がかかります。
試行
抑うつから抜け出し、生活を再び活性化しようと試みます。支援グループへの参加やカウンセリング、友人への気持ちの共有などが有効です。
受容
徐々に喪失の現実を受け入れ、前向きな見通しが持てるようになります。失ったものは残りますが、感情的に過度に揺れ動くことは少なくなります。
