聖書に基づく12ステッププログラムの作り方
はじめに
12ステッププログラムは、1939年にアルコホリクス・アノニマス(AA)が提唱したものです。その後、薬物依存、過食、借金など、さまざまな依存行動に応用されたプログラムが生まれました。独自の12ステッププログラムを設計するには、米国心理学会(APA)が定める最低基準を満たす必要があります。
設計手順
- ステップの特徴を明確化する
まず、12ステップの各要素を紙に書き出します。例として、①自分の依存を認める、②大いなる力の存在を認める、③過去の過ちをスポンサーと共に検証する、④過ちの償いを行う、⑤新たな行動規範を定めて実践する、⑥他者の回復を支援する、…という具合です。
- 聖書のエピソードと結びつける
それぞれの要素に対応する聖書のエピソードを探します。たとえば「他者の支援」には善きサマリヤ人のたとえ話を、「過ちの償い」にはイエスの十字架死を用いることができます。
- 章句を記録する
見つけたエピソードの章と節(例:ルカ 10:25‑37)をステップごとに整理し、一覧表にまとめます。
- 日常生活の具体例を添える
聖書の引用の下に、現代の生活で見られる具体的なシーンや体験談を書き加え、参加者が個人的に共感しやすくします。
- 実践エクササイズを作成する
祈り、黙想、告白、許しといったエクササイズを各ステップに組み込みます。ペア練習、スポンサーとの対話、個人の祈りの時間など、形態は自由です。
- スケジュールを設定する
聖書の読解・質問・ディスカッションに要する時間を見積もり、各ステップの完了目安を設定します。参加者の進度に合わせて柔軟に調整できるよう、余裕を持たせておきましょう。
まとめ
上記の手順に沿って聖書と結びついた12ステッププログラムを作成すれば、精神的・倫理的な支えを提供しながら、依存症からの回復を促すことができます。
