PTSDは脳のどこに影響を及ぼすのか?

扁桃体(Amygdala)

扁桃体は感情の処理を司る脳部位で、側頭葉の前方に位置し、恐怖条件付けに関与します。PTSDでは過剰に活性化し、恐怖や不安が増幅されます。

海馬(Hippocampus)

海馬は側頭葉内側にあり、短期記憶を長期記憶へと変換する役割を持ちます。PTSD症状が重いほど海馬の容積が小さくなることが報告されています。

前頭葉(Frontal Lobe)

前頭葉は前頭部に位置し、作業記憶や判断、感情抑制を担当します。PTSD患者は前頭葉の機能低下により、注意散漫や衝動的な行動が見られます。

HPA軸(Hypothalamic‑Pituitary‑Adrenal Axis)

HPA軸は視床下部、下垂体、腎臓上部にある副腎から構成され、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質の調整に関与します。PTSDではこの軸の過活動がストレスホルモンの分泌異常を引き起こします。

治療法

PTSDの治療は、認知行動療法やトラウマ焦点化療法などの心理療法と、セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害する抗うつ薬の併用が有効です。薬物療法により神経伝達バランスが改善され、症状の緩和が期待できます。

メンタルヘルス(一般) - 関連記事