DSM‑IVの多軸分類とは?各軸の概要と臨床での活用法
DSM‑IVでは、診断と治療計画を整理するために5つの軸(Axis I〜V)を用いた多軸分類が採用されています。以下に各軸の役割と記載内容を示します。
軸 I
うつ病や統合失調症など、主要な臨床障害を列挙します。複数の障害がある場合は、主症状となる診断を最初に記載します。
軸 II
人格障害や知的障害(旧称:精神遅滞)を記載します。
軸 III
現在の一般的な身体疾患を列挙します。身体的疾患は精神状態に大きく影響するため、臨床評価で必ず記載します。
軸 IV
心理社会的・環境的ストレス要因(例:住宅問題、経済的困窮)を記載し、診断や治療に与える影響を評価します。
軸 V
全体機能評価(Global Assessment of Functioning: GAF)を示すスコアを記載します。スコアは0〜100の範囲で10段階に分かれ、例として100は優れた機能、70は軽度の症状を示します。
