トリコチロマニアの定義と対処法
トリコチロマニアは、衝動的に髪の毛を抜くことが止められない精神疾患です。米国トリコチロマニア学習センター(TLC)によると、米国人口の約2〜4%が罹患していると推定されています。重度の場合、感情的・社会的な問題を引き起こすことがありますが、適切な治療により改善が期待できます。
原因
- 遺伝的要因と神経生物学的要因が関与すると考えられています。SLITRK1遺伝子の変異や、ドーパミン・セロトニンといった脳内神経伝達物質のバランス異常が発症に影響すると報告されています。
リスク要因
- 家族歴、幼少期のストレス、他の精神疾患、ネガティブな思考パターンなどがリスクを高めます(TLC調査)。
症状
- 頭皮や体、まつげ・眉毛に抜けた斑点やはげができる。
- 抜いた毛をいじったり、唇や顔にこすりつけたり、口に入れて噛むことがある。
影響
- 永久的な脱毛、皮膚の損傷、毛玉の形成、手根管症候群などの身体的問題。
- 感情的ストレス、対人関係の困難、孤立、うつ・不安、最悪の場合自殺リスクの増大(Mental Health America)。
診断
- 皮膚や頭皮の生検で損傷パターンを確認し、精神科医や心理士への紹介が行われます。
治療
- 抗うつ薬の投与と認知行動療法(CBT)が主な治療法です。CBTは衝動の認識とコントロール方法を学ぶことで、症状の軽減を目指します。
