ADD(注意欠陥障害)とADHD(注意欠陥・多動性障害)の情報
ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)は子どもに多く見られる発達障害です。米国精神医学会によると、米国の子ども約200万人がこの障害の影響を受けていると推定されています。根本的な治癒法はありませんが、症状は適切な治療で管理でき、ほとんどの患者は通常の生活を送ることができます。
ADHDとADDの違いは?
「ADD」という呼称はかつて使われていましたが、現在は米国精神医学会が定義する「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」が正式な名称です。ADHDは不注意・多動性・衝動性の3つの特徴を総称した診断名です。
ADHDのタイプ
ADHDは主に以下の3タイプに分類されます。
- 主に不注意型:注意が散漫で、整理整頓が苦手、指示に従いにくい。
- 主に多動・衝動型:落ち着きがなく、絶えず話したり、順番を待つのが苦手。
- 混合型:不注意と多動・衝動の両方が顕著。
対象となる年齢・性別
ADHDは主に子ども時代に診断されますが、思春期や成人期まで症状が続くことがあります。診断される子どもの約3割は男性で、女性は男性の約1/3の頻度です。
診断方法
ADHDの診断は単一の検査で行えるものではありません。精神科医や心理士が行動観察、家族・学校からの情報収集、他の疾患の除外など総合的に評価し、6か月以上にわたり同年代の子どもと比べて顕著な症状があるかどうかを確認します。
原因
遺伝的要因が強く関与していると考えられ、家族内で同様の症状が見られることが多いです。また、妊娠中の喫煙や薬物使用、環境中の有害物質への曝露もリスクを高めます。
治療法
主な治療は以下の2つです。
- 刺激薬(メチルフェニデートなど):脳の活動を調整し、注意力と衝動制御を改善します。
- 行動療法:スケジュール管理や社会的スキルの指導を通じて、日常生活での機能向上を支援します。
