やる気を引き出す面接は効果的ですか?
モチベーショナル・インタビュー(Motivational Interviewing)は、クライアントが自らの中に答えを見つけ、変化への動機を引き出すことを目的とした臨床心理学の技法です。外部からの強制ではなく、内発的な意思決定を促す指示的アプローチを取ります。セラピストとクライアントが協働し、モチベーショナル・インタビューの手法に沿って進めることで、さまざまな行動課題に対して高い成功率が期待できます。
行動対処スキル
モチベーショナル・インタビューは、クライアントが自ら変化への欲求を見出すまで、具体的な行動スキルを教えることはしません。内面的な動機が芽生えていると、元の望ましくない行動に戻るリスクは低くなります。逆に、欲求が不十分な状態で行動変容を強制すると、一時的な効果に留まり、アルコール依存症の患者に対し、欲求が伴わないまま対処スキルだけを教えるケースと同様です。
オープンダイアログ
成功の鍵は、セラピストとクライアントの間にオープンな対話があることです。従来の権威的な治療者像とは異なり、パートナーシップを重視し、クライアントの自由意志を尊重します。自分で考えたアイデアだと感じれば、変化に対する抵抗は自然と減少します。抵抗や否認は、クライアントが何に動機付けられるかを探るための貴重な手がかりとなります。
対人ダイアログ
セラピストはクライアントの視点や価値観を理解しようと努め、反射的な傾聴を行います。治療に対して抵抗感がある人は、セラピストを「操作」や「心理的な呪文」を使うと誤解しがちですが、実際にはクライアントが自らの結論に基づいて選択できるよう支援することが目的です。
非対立的アプローチ
セラピストはクライアントを非難したり、恐怖で動機付けようとしません。対立的な態度は対話の流れを止め、クライアントが心を開く機会を奪います。セラピストは主に傾聴し、セッションのテンポはクライアントがコントロールします。
効果と実践
モチベーショナル・インタビューが有効であるためには、クライアントがセラピストを尊敬し、答えは自分の中にあると認識することが必要です。「何をすべきか」を他者に求める人には適さない手法ですが、自己決定感を高めた人は、同様のアプローチを生活の他領域でも活用できるようになります。
