気分障害のサインと症状
気分障害は、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があります。悲しみや喜びは誰にでも起こりますが、原因が不明で長期間続くうつ状態や、生活と釣り合わないほどの高揚感がある場合は、気分障害の可能性があります。メルクマニュアルによると、気分障害は大きく「うつ病」と「双極性障害(躁うつ病)」の二つに分類されます。
うつ病(Depression)
原因がはっきりしない悲しみが日常生活の遂行を妨げる場合、うつ病の症状と考えられます。女性の場合、生理周期と関連することもあり、性欲低下や集中力の低下が見られます。重度になると、絶望感や無価値感に囚われ、体重減少や姿勢の低下、悲しげな表情といった身体的変化も現れます。
躁病(Mania)
双極性障害の患者は、極端な高揚感と抑うつが交互に現れる「躁(マニア)」と呼ばれるサイクルを経験します。過度の幸福感に加え、話し続けたくなる衝動や思考の速さが見られ、危険な無謀行動に走ることもあります。
時間的要因(Time Factor)
精神症状が5つ以上、かつ2週間以上続く場合は重度うつと判断されます。2週間未満で症状が5つ未満であれば軽度と見なされます。躁状態は1週間以上続き、3つ以上の症状が認められることが基準です。
薬物乱用(Drug Abuse)
アルコールや処方薬、違法薬物の乱用は、気分障害の症状を悪化させるだけでなく、症状そのものの一部となることがあります。また、薬物離脱時にもうつ状態が現れることがあります。
自殺リスク(Suicide Risk)
気分障害患者は自殺リスクが高まります。深い絶望感と共に自殺念慮が頻繁に現れ、言葉に出さないこともあります。セロトニン調整薬や抗うつ薬の副作用として、一部の患者(特に子ども)で自殺念慮が増加することがあります。
