自閉症とアスペルガー症候群の種類
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、広汎性発達障害(PDD)と呼ばれる5つのカテゴリーに分類されます。これらは社会的・言語的な障害に加え、限定的で反復的な行動や興味が特徴です。DSM‑IVでは、症状の数や知能・適応機能のレベルで分類されます。
特徴
- 自閉症の症状は通常2歳頃に現れます。原因は未解明ですが、CDCの報告ではウイルスや毒素といった外的要因との関連は示されていません。一方、NIHが支援するオートジーン・プロジェクトは遺伝的要因の関与を示唆しています。
考慮事項
- 自閉症は疾患ではなく、言語や社会性など複数の発達領域に影響を与える神経発達障害です。NIMHによると、米国では約千人に1人、場合によっては500人に1人の子どもが自閉症と診断され、がんや糖尿病、ダウン症よりも頻度が高いとされています。
診断
- 広汎性発達障害は他の精神障害と症状が重なるため診断が難しいです。医師は頭囲・体重・身長の測定や、臨床観察、聴力検査などを組み合わせて評価します。
種類
- 自閉症(Autism):3歳未満で診断され、言語遅延や完全な無言語、儀式やルーティンへの執着、指をパチパチさせるような反復動作が見られます。
- アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome):知能と語彙は平均以上であることが多く、学齢期に診断されますが、非言語的な社会的合図の理解不足や狭い興味が特徴です。
- レット症候群(Rett syndrome):主に女児に発症し、6〜12か月で一時的に正常に発達した後、知能・運動・言語が退行します。
- 小児崩壊性障害(Childhood disintegrative disorder):比較的稀で、主に男児に見られます。3〜4歳頃に急激に言語・社会・運動能力が低下し、排泄コントロールを失うこともあります。
- 特定不能の広汎性発達障害(PDD‑NOS):自閉症スペクトラム障害の一部の特徴はあるものの、診断基準をすべて満たさないケースです。
誤解
- 自閉症の発症年齢が1〜2歳であることや罹患者数の増加から、一部の研究者は予防接種との関連を示唆しました。特にMMRワクチンと自閉症の関係を指摘した研究がありますが、米国国立小児健康開発研究所は「ワクチンが自閉症を引き起こすという科学的根拠は存在しない」と結論付けています。
