結婚・家族セラピーのSOAPノート作成方法

セラピストにとって記録は最も重要な業務のひとつです。SOAPノートは、クライアントの治療経過をシンプルかつ詳細に記録できるツールで、Subjective(主観的情報)、Objective(客観的情報)、Assessment(評価)、Plan(計画)の4つの要素から構成されます。各要素は、クライアントが治療目標を達成するために不可欠です。

SOAPノートは、治療計画の進捗を把握し、測定可能な成果を記録し、次回のセッションで取り組むべき課題を明確にします。

SOAPノート作成手順

  1. 1. 主観的情報(Subjective)

    セッション開始時に、クライアントの第一印象やクライアント自身の視点を記録します。治療に直接関係する印象のみを書き留めましょう。

    例:「セッション開始時、ボブとジェーンは互いに距離を置いているように見えたが、先週の出来事について話すうちに次第に反応が良くなった」や「ジェーンは、ボブが先週はいつもより注意深く接してくれたと報告した」など。

  2. 2. 客観的情報(Objective)

    使用した治療技法や、観察できる具体的な進捗を事実ベースで記録します。クライアントの言動や表情など、目に見える情報に限ります。

    例:「対話療法の中で、ジェーンはボブと素敵なディナーを楽しんだと語り、発言中に笑顔でボブの膝に手を置いていた」

    可能であれば、進捗を比率やパーセンテージで示すと効果的です。数値が取れない場合は、前回セッションからの変化を簡潔に報告します。

  3. 3. 評価(Assessment)

    主観的情報と客観的情報を総合し、セッション全体の評価を書きます。治療目標への到達度やクライアントの感情変化を示すことがポイントです。

    例:「ボブとジェーンは、週に一度無駄なく過ごす時間を確保するという目標を達成し、両者とも楽しくつながりを感じた。観察結果として、前回よりも互いに触れ合う回数と笑顔の頻度が10%増加した」

  4. 4. 計画(Plan)

    次回セッションの日時と、具体的な課題や目標を設定します。クライアントが実行しやすい内容にしましょう。

    例:「次回までに、ボブとジェーンは別のカップルとデートをし、デート中に相手を最低3回は褒め合う」

  5. 5. 署名・日付

    ノートの最後に、セラピストの氏名、資格、セッション日を記入して署名します。

メンタルヘルス治療 - 関連記事