応用行動分析(ABA)の他のアプローチ

応用行動分析(ABA)は、自閉症や自閉症スペクトラム障害と診断された子どもに、年齢に相応しい発達スキルを教えるための治療法です。観察だけでは生活スキルを習得しにくい自閉症の子どもに対し、指導法と肯定的強化を組み合わせて、適切なスキル獲得を支援します。

離散試行訓練(Discrete Trial Training)

離散試行訓練は、子どもが日常の簡単なタスクを学ぶのに役立ちます。

離散試行訓練は、子どもにシンプルな課題を指示し、成功したら口頭や具体的な報酬で強化します。子どもが自力でできない場合は、身体的な手助けを行い、課題を完了させます。繰り返し学習することで、子どもは習得したタスクを日常生活に一般化できます。

例:指導者が「おもちゃを拾って」と指示し、子どもが拾うとクッキーを渡し「よくできたね」と褒めます。もし拾えなければ、手を添えておもちゃを持たせ、同じ指示を繰り返します。

ピボタル・レスポンス訓練(Pivotal Response Training)

ピボタル・レスポンス訓練は、子どもが学習の選択を行えるようにします。

ピボタル・レスポンス訓練は、子ども主導のアプローチで、動機付け・開始・自己管理といった「ピボタル」スキルを強化します。これらのスキルが向上すると、社会性や遊びのスキルなど他の領域にも波及します。自然な強化(例:遊具での体験)で子どもの成功や課題の完遂を報酬し、フラストレーションを最小限に抑えます。

例:子どもが「ブランコ」と指差すと、指導者はブランコに連れて行き、ブランコをこいであげます。子どもが「すべり台」と言っても、まずはブランコに連れて行きながら「ブランコだよ」と訂正します。

流暢性構築(Fluency Building)

流暢性構築は、複雑なタスクを段階的に習得しやすくします。

流暢性構築は、複雑なスキルをいくつかの簡単なステップに分解し、子どもが一つずつ習得できるよう支援します。指導者は子どもの習得度に合わせてステップの難易度を調整し、肯定的強化・反復・プロンプトを活用します。

例:手洗いを教える際、以下の4ステップに分けて指導します。(1)手が汚れていることに気付く、(2)蛇口をひねる、(3)石鹸をつける、(4)洗い流し、乾かす。各ステップを子どもが流暢になるまで繰り返します。

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