セロトニン症候群の兆候と対処法
抗うつ薬は副作用が少ないと考えられがちですが、過剰に摂取するとセロトニン症候群という危険な状態になることがあります。新しい薬を始める時や用量を増やす時は、以下の症状に注意しましょう。
セロトニンとは
セロトニンは脳内の神経伝達物質で、感情や睡眠、食欲などを調整します。うつ病の原因のひとつとされ、抗うつ薬の多くはセロトニン濃度を上げることで症状を改善しようとします。
セロトニンの影響
脳だけでなく心臓、筋肉、腸など全身に作用し、血圧や心拍、消化機能にも影響を与えます。通常は体内で過剰に生成されませんが、抗うつ薬や特定のサプリメントの摂取により過剰状態になることがあります。
症状
セロトニン症候群は薬剤投与後数時間以内に現れることが多く、以下のような症状が出ます。
- 意識混濁や錯乱
- 筋肉の痙攣・震え
- 瞳孔散大
- 寒気・鳥肌
- 頭痛、発汗、下痢
- 心拍数の増加、場合によっては不整脈や高熱
- 重症例ではけいれんや意識消失
治療
症状が疑われたらすぐに医師に連絡してください。軽度の場合は薬の使用を中止するだけで回復することがありますが、重症の場合は入院して血圧や心拍数を安定させる薬、筋肉の痙攣を抑える薬、セロトニン生成を阻害する薬などが投与されます。退院後も体内に残った薬が完全に代謝されるまで数週間続くことがあります。
予防
セロトニン症候群を防ぐためには、医師に現在服用しているすべての薬やサプリメントを正確に伝えることが重要です。特に、セロトニンを増加させる薬とノルエピネフリンを増加させる薬を同時に使用するとリスクが高まります。
