共存障害のクライアント評価方法

概要

患者が薬物やアルコールに依存しながら、感情的または精神的な問題を抱えている場合、共存障害(共起障害)と呼ばれます。ニューヨーク州アルコール・薬物乱用サービス局の報告によると、アルコール使用者の37%、薬物使用者の53%が少なくとも1つの精神障害と診断されています。物質乱用者が抱える精神的問題は、気分障害、不安障害、精神病性障害、人格障害などに分類されます。共存障害を評価することは重要で、精神的問題に対処しないと化学的依存からの回復が妨げられる可能性があります。

評価手順

ステップ 1: クライアントの精神健康歴と物質使用歴の確認

クライアントの精神健康歴と物質使用歴を詳しく調べます。現在および過去の症状(自殺念慮、抑うつ、不安、妄想、衝動性など)を評価します。サウスフロリダ大学メンタルヘルス法政策部の報告では、過去の治療歴や「否認や操作のパターン」も評価することが推奨されています(参考文献2)。薬物使用については、好む物質、併用している薬(処方薬を含む)、使用方法・頻度、使用開始年齢、使用期間と禁断期間、使用パターンなどを把握します。

ステップ 2: 治療中に対処すべき心理的問題の全体像を評価

治療中に対処すべき心理的問題の全体像を評価します。サウスフロリダ大学の報告では、精神健康症状と物質使用症状の相互関係を検討し、精神症状が物質使用に与える影響、逆に物質使用が精神症状に与える影響を評価することが重要とされています。また、対人関係、健康状態、社会・家族関係、家族歴(精神障害・物質乱用)、発達障害の有無、さらには犯罪司法の状態や歴史も考慮します。

ステップ 3: 治療計画の基盤を作る

治療計画の基盤を作ります。報告によれば、各精神障害ごとに共通する問題があります。例えば、感情障害を持つクライアントは長期にわたる飲酒歴があり、身体的・社会的問題を抱えることが多く、治療後1か月程度は禁酒が維持しやすい傾向があります。精神病性障害を持つクライアントはグループ設定での妨害行動が目立ちやすく、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つクライアントはアルコール治療への反応が低いとされています。また、このグループは「精神病的人格」と「精神病的行動」の二つに分けられ、後者は治療に対して比較的良好に反応すると述べられています。

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