皮膚むしり(スキンピッキング)の治療法は?

定義

皮膚むしり(スキンピッキング)は、強迫性障害(OCD)の一形態とされています。皮膚の凹凸や小さな欠点を感じ取ると、擦ったりつまようじで掻きむしる衝動が湧きます。重症例では、皮膚の変色や潰瘍、永続的な瘢痕まで生じることがあります。本人は自らが原因であることを認めつつも、恥ずかしさから服で隠すことが多く、衝動を抑えられません。

引き金(トリガー)

ストレスが増すと症状が悪化しやすく、皮膚むしりに没頭するとほぼトランス状態に近い集中感を得ると報告されています。しかし、行為が終わると後悔や恥ずかしさが残ります。

発症率・経過

女性の方が男性より多く、30代から40代に発症するケースが主流ですが、20代でも起こります。症状は長期間続くことが多く、平均で5〜12年続くとされています。

心理的治療

皮膚むしりは精神医学的な疾患であるため、精神科医や心理士、カウンセラーによる治療が必要です。精神科医は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬を処方し、衝動を抑えることを目指します。これに加えて認知行動療法(CBT)を行うことで、衝動が現れた際に「中止」の合図を出す練習や、代替行動への切り替え、ストレス管理法の習得が行われます。

身体的治療

むしりによって生じた傷や炎症は皮膚科での治療が必要です。感染予防や瘢痕化防止のため、適切な創傷ケアや薬剤処方が行われます。

まとめ

薬物療法と認知行動療法を組み合わせた総合的なアプローチが、皮膚むしりの症状緩和に有効です。また、皮膚科での傷の管理も併せて行うことで、感染や瘢痕のリスクを低減できます。

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