解離性同一性障害(DID)を持つ人を支援する方法

解離性同一性障害(DID)とは

解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder、略称DID)は、診断と統計マニュアル第4版(DSM‑IV‑TR)で分類される非常に複雑な精神障害です。診断には長年の観察が必要で、うつ病や不安障害など他の障害が併存していることが多く、これらを除外した上で診断されます。National Alliance on Mental Illness(NAMI)によると、少なくとも二つ以上の明確に異なる人格が存在することがDIDの診断基準です。本人は「アルター」と呼ばれる別人格の存在に気付かず、記憶喪失エピソード(出来事や時間帯を忘れる)を経験することがあります。

必要なもの

  • 音声録音機(ボイスレコーダー)

支援手順

  1. 本人や家族が普段と違う言動をしたときは、日時や具体的な行動をメモしてください。例えば、普段と違う手で文字を書く、眼鏡を外すなど、別人格が現れた際の特徴的な変化を記録します。

  2. 別人格の声を録音しておきましょう。DIDの患者は最大で100人近い「アルター」を持つことがあります。支配的な人格や、特定のストレス状況で現れる人格があるため、声のトーンや性別が変わることがあります。

  3. 精神科医や臨床心理士など、専門家の診断と治療を受けるよう勧めます。適切な診断と薬物療法により、解離症状のコントロールが可能です。診断には時間がかかりますが、専門家は他の精神疾患を除外しながら評価を進めます。

  4. 定期的に様子を確認し、うつ症状や自殺念慮、自己傷害などの危険サインがないか注意してください。本人や周囲に危険が及ぶ恐れがある場合は、直ちに緊急医療機関へ連絡しましょう。

メンタルヘルス治療 - 関連記事