夏時間がもたらす心理的影響
ベンジャミン・フランクリンは1784年に『An Economic Project』というエッセイで夏時間(Daylight Saving Time)を提案しましたが、実際に導入されたのは1916年のことです。現在、約16億人が夏時間を採用しているとScience Dailyは報じています。春に1時間睡眠が減ることで、月曜日の仕事や生活にさまざまな影響が出ます。
仕事上の怪我増加
Science Dailyによると、夏時間が始まった直後の月曜日は睡眠時間が減少するため従業員の注意力が低下し、怪我が増える傾向があります。1983年から2006年の調査では、通常の日と比べ平均で3.6件多く怪我が発生し、合計2,649日分の欠勤が報告されています。危険作業は別の日にずらすなどの安全対策が推奨されます。
交通事故の増加
ブリティッシュコロンビア大学の心理学者スタンリー・コーレン博士は、夏時間開始後の月曜日に交通事故が7%増加し、秋に1時間睡眠が戻ると同程度の減少が見られることを示しました。対策として、前日の食事と就寝時間を1時間早めて体を慣らすことが提案されています。
概日リズム(体内時計)の乱れ
光と暗闇のサイクルで調整される概日リズムは、夏時間で時計がずれるとリセットに数日を要します。その結果、メラトニン分泌が増えて眠気が強くなったり、気分の変動やうつ症状が現れることがあります。
季節性情動障害(SAD)への影響
一方で、秋冬に日照時間が短くなることでうつ症状が出やすい季節性情動障害(SAD)の患者には、夏時間により得られる余分な1時間の昼光が症状緩和に役立ちます。
