米国市民権取得時に必要な予防接種は何ですか?
毎年数千人の移民が米国の市民権を取得しますが、永住権取得や帰化の際には予防接種の記録提出が義務付けられています。以下に、米国市民権取得時に必須とされる主なワクチンとその概要をまとめました。
MMR(はしか・流行性耳下腺炎・風疹)
MMRワクチンは、かつて米国で毎年多数の子どもが罹患していたはしか、流行性耳下腺炎、風疹の三大感染症を予防します。これらは脳障害や不妊、妊娠中の風疹による先天性障害など深刻な合併症を引き起こすことがあります。1960年代後半にワクチンが普及して以来、米国内での発症は事実上根絶され、永住権取得や帰化の必須条件となっています。
ポリオ
ポリオはほとんどの場合、軽いインフルエンザ様症状で終わりますが、約1%が死亡、麻痺、四肢の変形をもたらします。1900年代初頭に大流行したことからワクチン開発が急がれ、1955年にポリオワクチンが導入されました。現在では米国内でほぼ撲滅され、幼稚園入園時の必須予防接種でもあります。
Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳)
破傷風は筋肉の痙攣・全身痙攣を引き起こし、ジフテリアは呼吸器や皮膚に重篤な感染症をもたらします。百日咳は激しい咳が続き、肋骨骨折や呼吸困難を引き起こすことがあります。Tdapワクチンは成人を対象にこれら三疾患を予防し、学齢期の子どもにも接種が義務付けられています。
B型肝炎
B型肝炎は肝臓を攻撃するウイルス感染症で、肝硬変・肝がん・肝不全につながります。多くの感染者は無症状ですが、慢性化すると治療が必要です。ワクチンは6か月間に3回接種し、子どもから大人まで広く推奨されています。
Hib(インフルエンザ菌b型)
Hibワクチンはインフルエンザ菌b型による髄膜炎・肺炎・喉頭炎などの重篤な感染症を予防します。5歳未満の幼児に特に危険ですが、5歳以上でも永住権取得時には接種が求められます。
