逆さまに吊るすと体にどんな効果があるのか?

歴史

逆さまに吊るす治療法(インバージョンセラピー)は、紀元前400年頃にヒポクラテスがロープとハーネスを使って患者を逆さにし、背中の痛みを和らげたことが最初の記録です。その後、1960年代にロバート・マーティン博士が「Gravity Guidance System」を米国に紹介し、重力が体と姿勢に与える影響を研究しました。1970年代には同博士が本を出版し、インバージョンテーブルを商品化。1980年代には脳卒中リスクが指摘され、一時的に人気が低下しました。

期待できる効果

研究では、逆さまに吊るすことで以下のような効果が報告されています。

  • 椎間板間の隙間が広がり、背部の痛みが軽減する可能性。
  • 背中や肩の筋緊張が緩和され、姿勢改善や血行促進が期待できる。

しかし、ジャリー・スワンソン医師は、長期的な背部痛の改善効果は確認されていないと指摘しています。

副作用・リスク

逆さまになることで心臓は血液を下半身へ送る負荷が増し、血液が頭部に滞留しやすくなります。その結果、脳内で血栓ができやすくなったり、肺に血液がたまって呼吸不全を起こす危険性があります。

実施方法の種類

主に以下の2種類があります。

  • インバージョンテーブル:角度を自由に調整でき、初心者は緩やかな傾斜から始め、徐々に角度を上げます。
  • グラビティブーツ:足に装着し、天井に取り付けたラックに掛けて逆さまになる装置です。靴のように装着して使用します。

注意事項

以下の方は必ず医師に相談してください。

  • 心臓疾患・高血圧の方
  • 眼疾患や耳の感染症がある方
  • 脊椎損傷・ヘルニアの方
  • 妊娠中の方

初心者は必ず誰かがそばで見守るようにし、無理な角度や長時間の実施は避けましょう。

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