商業用火災スプリンクラーシステムの冬季対策方法
火災スプリンクラーシステムは、商業施設の火災を抑える重要な設備です。米国消防協会(NFPA)は、すべての商業用スプリンクラーシステムを毎年点検し、冬季対策(ウィンターライジング)を実施することを推奨しています。スプリンクラーシステムは大きく分けて「ウェット式」と「ドライ式」の2タイプがあります。
必要なもの
- ヒートテープ
- プラスチック製バケツ
手順
ウェットシステムの冬季対策
-
各スプリンクラーバルブが「ON」位置にあることを確認し、建物が数日間無人になる場合は室温を華氏40度(約4.5℃)以上に設定します。
-
天井内の配管に十分な断熱材が巻かれているか点検し、外部への出入口となるドアはすべて閉めます。屋根裏部屋やアクセス口も閉め、熱損失を防ぎます。
-
露出した配管や凍結しやすい箇所に、適切な濃度の不凍液が混入しているか確認します。
-
華氏40度以下の環境になる配管にはヒートテープを巻き、室内コンセントに接続します。取り付け後は毎日作動状況をチェックしてください。
ドライシステムの冬季対策
-
給水バルブとエアコンプレッサーを停止し、上部バルブを閉めます。下部バルブ(ドラムドリップ)を開放し、配管内の残水をプラスチックバケツに排出します。システム全体でこの作業を繰り返します。
-
ドラムドリップバルブを元の位置に戻し、上部バルブを開けて下部バルブを閉めます。エアコンプレッサーを再起動し、バルブ室の温度を華氏40度以上に保ちます。
-
エアコンプレッサーが暖房されていない場合は、バルブ室に小型電気ヒーターを設置し、凍結を防止します。ヒーターは毎日動作確認を行いましょう。
