電気火災に適した消火装置
火災の分類と電気火災の特徴
消防士は、燃料の種類に応じて火災を分類します。代表的なのは以下の通りです。
- クラスA:紙、木材、プラスチックなどの固体燃料。
- クラスB:灯油、ガソリン、トルエンやアルコールなどの可燃性液体。
- クラスC:電気機器が原因の火災。感電の危険があるため、水は使用しません。
- クラスD:マグネシウム、ナトリウム、カリウム、チタンなどの可燃性金属。
- クラスK:キッチンで発生する油脂火災(1998年に追加)。
化学式・粉末式消火器
家庭やオフィス、事業所で使用できる乾燥式消火器は主に2種類あります。
- 炭酸水素ナトリウム・炭酸水素カリウムを含む BCタイプ:液体火災や電気火災に使用可能。
- リン酸アンモニウムを含む ABCタイプ:固体、液体、電気火災すべてに対応。残留物が燃え残りを防ぎますが、使用後は掃除が必要です。
二酸化炭素(CO₂)消火器
電子機器など繊細な機器の火災には、残留物が残らないCO₂消火器が適しています。ただし、金属火災(クラスD)には使用しないでください。CO₂は金属と反応して火災を悪化させる恐れがあります。
Halotron II 消火器
従来のHalotron Iはオゾン層に有害でしたが、環境への影響が少ないHalotron IIに置き換えられました。ABCタイプとして扱われますが、化学物質は軽度の毒性があるため、開放空間でのクラスA・B火災に使用し、クラスCの敏感機器にも適しています。残留物が残らず、腐食や反応も起きません。
