酸素族(酸素ファミリー)で最も一般的な元素は何か?
酸素族(酸素ファミリー)は、酸素、硫黄、セレン、テルル、ポロニウムの5つの元素から構成されます。これらはすべて外殻に6つの価電子を持ち、周期表で下に行くほど金属性が強くなります。また、融点・沸点・密度・原子半径・イオン半径も下に行くほど大きくなります。
酸素 (Oxygen)
無色・無臭・無味の気体で、常温でもガス状態です。海水や地殻中に最も多く存在し、大気中では窒素に次いで2番目に多い元素です。鉄鋼や化学工業の原料、また水処理に広く利用されます。商業的には液体空気の分留により製造されます。
硫黄 (Sulfur)
常温で固体で、採掘に伴う環境問題が指摘されています。ゴムの加硫やイチゴ・ブドウの殺菌剤として利用され、燃焼時に「腐った卵」のような臭いを放つ二酸化硫黄が特徴です。硫黄酸は肥料製造に不可欠で、硫黄を含む温泉は関節炎や皮膚疾患の治療に効果があるとされています。
セレン (Selenium)
多くの動物にとって必須微量元素ですが、過剰摂取は毒性があります。人間では甲状腺機能の維持に不可欠で、免疫系のサポートにも関与するとされています。セレノタンパク質は抗酸化作用を持ち、細胞を活性酸素や疾患原因物質から守ります。
テルルとポロニウム (Tellurium and Polonium)
テルルは半金属で、コンピュータのメモリチップや太陽電池に利用されます。人体に対する致死性は低いものの、過剰に吸入するとニンニク様の口臭が出ます。また、ゴムの強化や鉛の腐食防止にも使われ、主に石炭中に含まれます。ポロニウムは放射性金属で、33種類の同位体が知られ、時間経過で高い毒性を示します。1898年にピエール・キュリーとマリ・キュリーが発見し、ポーランドにちなんで名付けられました。自然に存在するのはポロニウム‑210のみです。
