熱帯雨林の5つの層と伐採の危機
エマージェント層(上層)
熱帯雨林の最上部に位置するエマージェント層は、100〜240フィート(約30〜73メートル)もの高さに達する巨大な樹木が点在します。根は浅く広がり、樹冠は直径50フィート(約15メートル)に達することもあります。葉は小さく先が尖り、ワックス質で日光や乾燥風から保護されています。この層はサルやワシ、ヘビなど多様な動物の生息地です。
キャノピー層(樹冠層)
高さ60〜130フィート(約18〜40メートル)の樹木が密集し、葉は大きくて光をたっぷりと受け取ります。光は上部に集中し、下部は薄暗くなります。熱帯雨林の動物の多くはこの層で生活し、地上へ降りることはほとんどありません。カラフルなオウムやトゥーカンなどが樹間を飛び交います。
アンダーキャノピー層
光はわずか5%程度しか届かず、湿度が非常に高い層です。樹木は約60フィート(約18メートル)までしか成長せず、葉は大きく広がって限られた光を最大限に利用します。この層には多くの植物が生息し、雨林全体の植物多様性の大部分を支えています。
低木層
小さな低木やシダ類が主に生育し、薬用植物の多くもこの層で採取されます。上層からの光は3〜5%程度しか届かず、光量が成長密度を左右します。
森林床(地表層)
光は2%未満しか届かず、苔や低木以外の植物はほとんど見られません。その代わり、倒木や葉、果実が豊富に堆積し、シロアリ、ミミズ、菌類が急速に分解して肥沃な土壌を形成します。象やゴリラ、大型ネコ科動物などがこの層を横断します。
伐採の危機と影響
熱帯雨林はかつて地表の14%を占めていましたが、現在はわずか6%に減少しています。伐採により光が直接森林床に届くようになり、生態系のバランスが崩れます。倒木が分解されず栄養が失われ、酸素供給も減少。森林破壊は全世界の二酸化炭素排出量の18〜25%を占め、気候変動の主要因です。人類を含む多くの種の生息地が失われており、持続可能な代替策が急務です。
