水素とその化合物が人体に及ぼす健康影響

水素は単体でも危険ですが、硫黄、シアン化合物、塩素などと結合すると、軽度の障害から致命的な中毒まで、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。以下に代表的な水素化合物とその健康影響をまとめました。

純粋な水素ガス

純粋な水素は無色・無臭のガスで、極めて可燃性です。小さな火花や炎でも爆発を起こす危険があります。主な健康リスクは、火災や爆発によるやけどや外傷です。また、吸入すると酸素摂取が阻害され、吐き気、めまい、耳鳴り、眠気、嘔吐、意識消失、感覚低下などの症状が現れ、皮膚が青紫色になることもあり、最悪の場合は死に至ります。

硫化水素 (H₂S)

水素が硫黄と結合してできる硫化水素は、腐った卵のような臭いが特徴です。低濃度でも長時間の曝露は目や中枢神経系にダメージを与えます。主な症状は肺に液体がたまる肺水腫、咳、喉の痛み、目の刺激、頭痛、倦怠感、記憶障害、めまい、食欲不振などです。

シアン化水素 (HCN)

シアン化水素は極めて危険なガスで、皮膚、粘膜、眼からも吸収されます。吸入するとわずか数十秒で意識喪失、数分で死亡することがあります。曝露が限定的でも、酸素欠乏により心臓や脳に深刻な障害を残す恐れがあります。

塩化水素 (HCl)

塩化水素は水酸化物として知られ、吸入すると胸痛、呼吸器の炎症、咳、肺水腫を引き起こします。蒸気や液体は皮膚、眼、粘膜をやけどさせ、誤飲すれば口腔・食道・胃に化学やけどを生じます。

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