個人用放射線量計の種類

個人用量計は放射性物質に被ばくする作業者が身につける装置です。自己読取型を除き、累積被ばく量を測定することを目的としています。作業者は一定期間装着した後、量計を分析し累積被ばく量を報告します。被ばくは均一ではないため、放射源に近い胸部、腰部、指先など、適切な位置に装着します。

フィルムバッジ

フィルムバッジは放射線感光フィルムを検出体とします。フィルムは光・湿気・熱・特定の化学薬品に感度があるため、専用の容器に密封し外部刺激から保護します。フィルムは複数のフィルターの背後に配置し、被ばくした放射線の種類を判別できます。低線量領域では精度が最も低く、熱感受性があるため多くの用途には不向きです。

光刺激発光(OSL)量計

OSL量計は酸化アルミニウム結晶を検出体とし、放射線により結晶の発光特性が変化します。一定期間装着後、緑色レーザーやLEDで結晶を刺激し、放出される青色光の強度を測定します。この光強度は被ばく量に比例します。フィルムバッジに比べ高精度で、低線量でも測定可能です。また、熱や湿度に強く環境安定性が高いです。使用時は防護服の外側に装着する必要があります。

熱光ルミネッセンス(TLD)量計

TLDはリチウムフッ化物などのリン光体を検出体とします。放射線により自由電子がリン光体の結晶構造に捕獲され、加熱すると電子が解放されて光を放出します。放出光の量が被ばく量を示します。低線量領域ではフィルムバッジとほぼ同等の精度ですが、熱や湿気に強く長期保存が可能です。

ポケット型(自己読取)量計

ポケット型量計はペン状の自己読取型で、リアルタイムに被ばく量を表示します。内部の石英ファイバーに対する電界の変化を測定し、放射線が電界を変化させることでファイバーの偏向量が変わります。この偏向量からリアルタイムの放射線レベルを算出します。

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