熱帯雨林の森林伐採がもたらす土壌侵食
森林伐採とは、熱帯雨林の樹木や低木、草本などの植生を除去することです。主に伐採や農地・牧場の開拓、道路建設のために行われます。森林が失われると土壌の安定性が低下し、雨風にさらされやすくなるため、土壌侵食が深刻な問題となります。
土壌侵食
- 土壌侵食は自然に起こる現象ですが、人間活動により大幅に加速します。1950年から1990年の間に、世界の表層土の約20%が失われました。ブラジルでは森林伐採により年間5,500万トンの表層土が失われていると推定されています。
環境的要因
- 植生が失われた土地は雨や強風の影響を受けやすくなります。樹木の根は土壌を結びつけ、水分を吸収し、斜面や河岸での土壌流失を防ぎます。また、樹木は風除けとして働き、強風による表層土の飛散を抑えます。
土壌侵食の影響
- 雨によって流出した土壌は河川や湖沼に堆積し、下流で洪水を引き起こします。肥料を含む表層土が流出すれば、飲料水の汚染や水生生物の生息環境を破壊します。風による土壌飛散は大気汚染を招き、近隣の作物や建物を砂嵐のように損傷させます。長期的に表層土が失われると、土地は砂漠化へと向かいます。
土壌侵食の抑制策
- 約12億5千万ヘクタールの劣化土地は、適切な再森林化により回復可能です。風除け樹や生垣、高草を計画的に植えること、斜面や河岸の再植林が重要です。
