洪水がもたらす主な影響
毎年米国では何百万人が洪水の影響を受け、死亡・負傷・経済的損失が発生しています。復興費用や食料価格、保険料、商取引の中断など、社会全体に大きな負担がかかります。長期的には大規模な人口移動や、コミュニティの放棄が起こることもあります。
雇用喪失
洪水により事業所や施設が被害を受けると、仕事が中断されます。1996年にアイダホ州セントマリーズで起きた洪水では、ある企業が3週間閉鎖され、10〜20人の従業員が失業しました。この企業は市内他のビジネスの40%が依存していたため、地域全体に波及しました。FEMAは被災者の復職支援として150万ドルを提供し、浸水被害の清掃・修復に従事させました。
水質汚染
洪水は上下水道施設を損傷し、飲料水の汚染を引き起こすことがあります。浸水により処理場がオーバーフローし、住民に「沸騰させて使用する」よう警告が出された例もあります。さらに、地下水や河川、湖、海への汚染が広がります。停電が同時に起きると、電力で動くポンプが停止し、浄化が困難になります。汚染の影響は長期化し、数年にわたる対策が必要です。
土壌汚染
洪水は化学物質や油類が保管された容器を流出させ、土壌を汚染します。工場やガレージに保管された油や潤滑油、石油製品が浸水すると、広範囲にわたる環境被害を引き起こします。また、家庭のシンク下にある洗剤や家庭用化学薬品も同様に流出し、土壌汚染が拡大します。
財産損失
洪水は住宅や自動車を水没させ、農地を利用不能にし、家畜を死滅させます。堤防やダムが決壊・溢流すると、地域全体が水に覆われます。公共施設や道路も浸水と瓦礫で使用不能となり、復旧までに多大な費用と時間が必要です。
