EPAの優先汚染物質
EPAの全般的な優先事項
米国環境保護庁(EPA)は、汚染物質の特定と公衆への啓発、そして規制の執行を重要課題としています。汚染は大きく「大気汚染」と「水質汚染」の2つに分類され、その他にも有害化学物質の不法投棄や有機汚染物質などがあります。これらは互いに影響し合い、たとえば化学物質の流出が水源を汚染し、同時に大気中に拡散することがあります。各カテゴリごとにEPAが指定した優先汚染物質のリストがあります。
大気汚染の優先物質
大気汚染は他の汚染と密接に関係するため、EPAの最重要課題のひとつです。EPAが定める主要な大気汚染物質は以下の通りです。
- 粒子状物質(PM)―酸、有機化学物質、金属、土壌粒子などを含む。
- 地表オゾン(O₃)―窒素酸化物と揮発性有機化合物が光化学反応で生成。
- 一酸化炭素(CO)
- 二酸化窒素(NO₂)
- 二酸化硫黄(SO₂)
- 鉛(Pb)
水質汚染の優先物質
EPAは「清浄水法」に基づき、主に化学物質・金属系の汚染物質を優先対象としています。以下は代表的な優先水質汚染物質です。
- ヒ素(As)
- ベンゼン(C₆H₆)
- ベリリウム(Be)
- カドミウム(Cd)
- 四塩化炭素(CCl₄)
- シアン化物(CN⁻)
- 鉛(Pb)
- 水銀(Hg)
- その他多数の有害金属・化学物質
その他の優先汚染物質
EPAは地球温暖化、電子廃棄物(e‑waste)、室内空気汚染についても規制を行っています。
- 温室効果ガス:二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、亜酸化窒素(N₂O)、ハロフロン類(HFCs)、六フッ化硫黄(SF₆)
- 電子廃棄物に含まれる有害物質:鉛(Pb)、水銀(Hg)、カドミウム(Cd)
- 室内空気汚染の代表例:ラドン(Rn)―土壌や水中のウラン崩壊により発生し、肺がんの主要因。
