Stachybotrys カビ(黒カビ)の症状と健康への影響
Stachybotrys(黒カビ)は、湿度の高い場所で繁殖し、セルロースが豊富で窒素が少ない素材(石膏ボード、紙、繊維板など)に生えるカビです。その毒性は議論がありますが、曝露するとさまざまな症状が報告されています。
上気道症状
Stachybotrysに対するアレルギーや産生する毒素に感受性がある人は、鼻水、咳、喘鳴(ぜんめい)といった上気道症状が現れます。また、目のかゆみや充血、喉の痛みも訴えることがあります。喘息を持つ人は、曝露により発作を起こすことがあります。症状がカビによるものであれば、汚染された場所を避けるか、カビの除去と原因の根絶が効果的です。
職業上の曝露
農業従事者や倉庫作業員など、Stachybotrysに長時間・大量に接する職場では、症状が重くなることがあります。例えば、汚染された干し草を扱う作業者は、発熱や呼吸困難を訴えることがあります。免疫力や肺機能が低下している場合、慢性的な曝露は肺の真菌感染(機会感染)を引き起こすリスクがあります。
摂取による影響
人がStachybotrysに汚染された穀物を口にすることは稀ですが、農作物が汚染されると、以下のような症状が現れます。
- 吐き気・嘔吐
- 口内の焼けるような刺激感
- 下痢・腹痛
肺出血症(肺血鉄沈着症)
稀ですが致命的な肺出血症(肺血鉄沈着症)は、肺内で出血が起こり、肺機能が低下して呼吸困難を引き起こします。Stachybotrys曝露と肺出血症の関連は議論がありますが、特に6か月未満の健康な乳児が、極度に汚染された住宅に住んでいる場合に報告されています。
上記のような症状が疑われる場合は、専門業者によるカビの除去と、湿度管理・換気の徹底を行いましょう。
