USP 精製水の検査要件
米国薬局方(USP)は、一般用医薬品や処方薬の品質基準を策定し、公共の健康と安全を守る民間団体です。米国だけでなく、130か国以上がUSPの基準を採用しています。特に医薬品や注射剤、実験動物の飲料水に使用される精製水について、USPは厳格な検査項目を定めています。
微生物
「バイオバーデンテスト」と呼ばれる微生物数測定を、精製前後に実施します。USPは、米国環境保護庁(EPA)が定めた基準と同様に、100 CFU(コロニー形成単位)/mL 以下を許容レベルとしています。
化学物質
精製水中の硫酸塩、カルシウム、アンモニア、塩化物、二酸化炭素などの特定化学物質を測定します。これらが検出された場合は、蒸留や逆浸透(RO)による追加精製が行われます。EPAの一次飲料水基準に合わせ、溶解固形物総量は 10 ppm 以下であることが求められます。
pH
pH は金属配管から有害金属が溶出するリスクを抑えるために管理されます。真鍮・銅配管が使用されているシステムでは pH 6.5〜8.5、ステンレスやプラスチック配管の場合は pH 2.5〜8.5 が許容範囲です。
硬度
硬水はカルシウム炭酸塩の沈殿を引き起こし、システムの純度や機能に支障を来すことがあります。Langelier飽和指数(LSI)は、アルカリ度、pH、総溶解固形物、カルシウム硬度を元に算出され、0 未満であることが望ましいとされています。指数が正になると、カルシウム炭酸塩沈殿のリスクが高まります。
