プラスチックリサイクルが抱える課題

排ガスと処分

プラスチックをリサイクルする際、多くは加熱して溶かし、別の形に成形します。しかし、溶解温度に達すると有害な石油系蒸気が発生し、環境汚染や近くにいる作業者の健康に危険を及ぼします。プラスチックの溶解作業に従事するリサイクル従業員は、吸入リスクにさらされています。

米国で回収されたプラスチックの多くは、中国など海外へ輸出されますが、現地の作業環境は米国と同等ではなく、防塵マスクが支給されないことも少なくありません。また、プラスチックは有害廃棄物に分類されないため、リサイクル副産物の不適切な投棄が発生しやすく、国際的な規制も整っていません。

リサイクル率と需要の低さ

アルミ缶などはリサイクル後すぐに新製品として市場に戻りますが、プラスチックは変換効率が低く、需要も限定的です。健康リスクや品質の問題から、再生プラスチックは新しい容器や製品に利用されにくく、結果としてリサイクル業者が得られる価格は低くなります。そのため、リサイクル施設で働く人々の賃金も低く抑えられる傾向があります。

バイオプラスチックの課題

バイオプラスチックはトウモロコシデンプンや植物油など自然由来の原料で作られ、石油系プラスチックに比べて分解が速いとされています。石油系プラスチックは自然分解に千年以上かかると推定される一方で、バイオプラスチックは数ヶ月から数年で劣化します。

しかし、バイオプラスチックにもリサイクル上の問題があります。現在、バイオプラスチックと石油系プラスチックを区別する明確な表示制度が整っていないため、混合された状態で回収されることが多く、1つのバイオプラスチック製品が全体のリサイクルバッチを汚染してしまいます。

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