EPAの廃水規制について
米国環境保護庁(EPA)は、環境に関わる事項を統括する連邦機関であり、産業排水やその他の汚染物質の処理方法について厳格な規制を設けています。これらの規制は、工場から表層水や公共下水処理施設(POTW)へ排出される廃水を対象とし、環境への汚染を低減し、先進的な処理技術の導入を促進することを目的としています。
規制の分類
EPAは排出物の性質や量に応じて産業をカテゴリ・サブカテゴリに分け、同様の排出源をまとめて管理します。また、廃水処理の経済性や技術面の実現可能性も考慮し、総合的な管理を推進する規定が設けられています。
クリーンウォーター法
クリーンウォーター法は廃水規制の中核を成す法律で、特に「全国汚染物質排出除去制度(NPDES)」が重要です。NPDESはEPAが実施する許可制度で、産業排水が市営下水道や河川に流入する際に、当地自治体からの排水許可を取得することが義務付けられています。
国際標準化機構(ISO)
水域へ排出する事業者は、ISO 14000・ISO 14001 の認証取得が求められます。これらの基準は環境監査、ラベリング、評価、ライフサイクルアセスメントなどを通じて、環境保全の水準を国際的に保証します。
家畜飼養施設
大規模な家畜飼養施設からの廃水についてもEPAは規制を設けています。2008年11月に制定された規則では、窒素やリンを多く含む肥料成分を含む廃水を河川へ流す際、動物糞と混合して中和処理することが義務付けられ、同様にクリーンウォーター法に基づく許可が必要です。
