カビが引き起こす健康反応と対策

基本的なアレルギー反応

カビにアレルギーがある人は、鼻水・くしゃみ・かゆみ・乾燥肌などの典型的な症状が現れます。市販の抗ヒスタミン薬や処方されたアレルギー薬で症状を緩和できます。カビ胞子が多い時は屋内にとどまり、カビが繁殖しやすい浴室や地下室を定期的に清掃し、暖房・換気システムにHEPAフィルターを設置すると予防になります。

アレルギー性肺胞性アスペルギルス症(ABPA)

カビ胞子に対して過敏な一部の患者に、喘息の一種であるアレルギー性肺胞性アスペルギルス症が起こります。主な症状は喘鳴、微熱、茶色の粘液塊や粘液プラグの咳です。診断は皮膚テストや血液検査、胸部X線、痰の真菌検査で行われ、ステロイド薬が主に処方されます。

ブラスチョマイコシス

ブラスチョマイコシスは、分解された有機残渣が混在する土壌中のカビ胞子(コンディア)を吸入することで発症します。狩猟やキャンプ、農作業などで森林地域に長時間滞在する人がリスクが高く、米国の南部・中西部で主に報告されています。症状は発熱、咳、胸痛で、治療はイトラコナゾールが用いられます。

農家肺炎(ファーマーズ・ラング)

乾燥した干し草やわら、穀物のほこりに混入したカビ胞子が原因で起こるアレルギー性肺疾患です。初期は風邪様症状ですが、進行すると発熱、筋肉痛、呼吸困難、胸部圧迫感、うつ状態が現れます。放置すると肺の永続的な障害を残すことがあります。治療は酸素吸入と安静が中心で、根本的な治癒法はありませんが症状緩和が可能です。

ミオトキシン

ミオトキシンの人体への影響はまだ研究段階ですが、カビに汚染されたキノコを摂取した例で、心不全や心血管系障害が報告されています。摂取を避けることが予防の基本です。

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